藻場を再生する!-新型アワビ養殖漁礁の完成に向かって-

 2014/3/21(金)

 去る、3月21日対馬のサニックス アワビ陸上養殖場を見学させていただきました。

 以前、長崎県はアワビの一大生産地でありましたが、近年の磯焼けや乱獲により、稚貝の放流にも関わらず、その生産量は激減してきています。


 今回、陸上型の養殖場を見学させていただきましたが、5~8センチのアワビを年間40万個出荷しているにも関わらず、電気代が出荷額の約3割、エサ代が3割かかるなど、なかなか利益が確保できない状況が続いているそうです。
 
 
 従って長崎県では、漁獲量の減少した理由はエサであるワカメやヒジキなどの海藻類のない所に、年間1億円もの稚貝を放流しても、生きられないわけであり、ちょうど砂漠の上から飛行機で苗木をばらまくようなもので、到底漁獲量の増加は望めないと思います。
 
 そこで、今回 県議会の下条先生・坂本先生、山本先生などと新しい形のアワビ専用の漁礁を造り、アワビの生産量の拡大を図る勉強会を発足させることになりました。今回はその一歩として、対馬での視察を行いました。

新型のアワビ養殖漁礁は、天敵ともいうべく密漁やタコ・ウニ・フジツボ類 さらには、アワビの餌を食い荒らすヤノウオなどの魚類からアワビを守ってやる必要があります。すなわちワカメ、ヒジキ、 カジメなどの餌となる藻場を守りながら、外敵からアワビを守ってやる新しい形の漁礁が必要になります。

我々人類、大昔は狩猟民族であり、陸上において狩猟民族から農耕民族へと移っていきました。
今では、上空から陸地を見るときれいに区画整備された水田が眼下に広がり、山の頂上に向かって棚田が広がる美しい光景が続きす。
このように、農業は形が変わっていったにも関わらず、漁業は見守って狩漁・・・採る漁業から、わずかに養殖業へと変化が見られるだけであります。海も耕す必要があると考えます。

何平方キロに渡り、アワビやサザエ、さらには伊勢海老も生育できる特殊な漁礁を海底に敷き詰めれば、漁業を営まれる方たちのライフスタイルも一変してくると思います。


施設の中にプラケースがたくさん並んでいます

アワビはこのように張り付いています

成長して大きくなっています

 動画を5つUPしております。








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