謹啓 皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、私儀、本日2021年10月14日をもちまして、衆議院の解散により議員を辞職することとなりました。
在任中、大過なくその任を果たせましたのも、皆様方のひとかたならぬご厚誼の賜物と存じ、謹んで深謝申し上げます。
今後は、地元での社会活動・政治活動に一層邁進して参る所存でおります。
皆様より初めて国会に送っていただきましたのは、平成17年(2005年)9月の衆議院選挙でした。
国会活動4期、約12年間において様々な分野の議員連盟に携わり、私は主に医療や科学技術の分野で議員立法を提出したり、様々な施策に取り組んでまいりました。
特に、昨年より始まったCOVID-19 によるパンデミック対策では、長崎県、長崎市、長崎大学など、関連する部署に呼びかけ、毎週のように本県でのコロナ対策についての協議を行ってまいりました。
その甲斐あって今般、緊急事態宣言など、全国に先駆けて規制の緩和を勝ち取ることが出来ました。関係各位に感謝申し上げるとともに、これからも対策を怠りなくやっていくつもりでおります。
思い起こせばこれまで、長崎県立大学に呼びかけ、中村知事の同意を得て、全国で初めての情報セキュリティ学科を開設することができました。その結果、本県には、トランスコスモス(株)をはじめ12社に及ぶ多くの情報サービス会社の誘致に成功し、1,118名の雇用を確保することができました。
また、長崎ベトナム友好協会の理事長として、450年前から続く長崎とベトナムとの特別な関係をさらに発展させ、ベトナムに対する御朱印船の寄贈など、2国間の関係の深化を図って参りました。
さらに、水産県長崎の振興のために海洋未来協議会を立ち上げ、魚類の陸上養殖や、藻場の再生など、本県水産業の振興に取り組んでまいりました。
また、国公立大学振興議員連盟の事務局長として、12年に渡り続いていた運営費交付金の1%の減額に歯止めをかけ、さらに令和3年度には、10兆円大学ファンドの提案を行い、すでに4.5兆円の基金を集めることに成功しました。
その他、
・長崎県の医療に欠かせない有床診療所の活性化
・癌を根治する切り札-量子メス「重粒子線治療装置の発展型」の開発促進
・再生医療の推進
・臓器移植の推進
・難聴患者の取り組み
・BSL-4施設の安定的な運営
など数多くの事案に取り組み、2021年7月4日をもって73歳の歳を迎えたため、比例復活が叶わず、後進に道を譲るために、今回の衆議院選挙には立候補しないことを決断致しました。
議員バッヂを外すとはいえ、自分で立ち上げるなどした議員連盟はまだ6本ほど活動中であります。
①航空機基本法(小型の超音速旅客機。日本の特許技術を使い日本主体で作る。)
②水族館の機能の維持及び向上に関する法律(街中開発のために水族館を活用する。)
③IMAT(Infection Medical Assistance Team:感染症派遣チーム)設立法案など、
退任するとはいえ、時に応じて自民党本部にも出かけていき、やり残した議員立法成立に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
事務所は縮小するとはいえ、これまで通り長崎市中園町の3階にあります。どうぞこれまで通り、気軽にお立ち寄りください。
以上、心残りな部分もありますが、多くの法案の成立を成し遂げることができました。
それも、これまで私を支えていただいた多くの方々の温かいご支援の賜物だと、改めて深く、深く感謝申し上げます。
時あたかも岸田総裁が選出され、金子原二郎農林水産大臣の就任など、新内閣も決まりました。
また、地元では私の選挙区で初村滝一郎氏が衆議院選挙に挑戦します。応援頂ければ幸いです。
今後も活動報告などを発信させて頂きたいと思っております。宜しくお願い致します。
最後に、末筆ながら、皆様方の一段のご健勝をお祈りいたします。
謹白
令和3年10月14日
冨岡勉
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