変わりゆくベトナム

6月24日、ベトナム南部ホーチミン市のロンアン省からズウォン・クウォック・サン知事一行が長崎県を訪問、ホーチミン近郊の工業団地の販売の説明にいらっしゃいました。

壮大な工業団地が造成される予定で、早速8月26日から西諫早病院の千葉先生と紹介会社の方とで、現地の視察に出かけてきました。

●ベトナムの医療事情を知る

ホーチミンに入り車を走らせること約1時間、ロンアン省のタンアン市へ到着しました。
当地ではまず、ベトナムの医療事情についての意見交換を行いました。

驚いたことに、現在ベトナムには医学部が国内に8ヶ所!しかなく、定員は各300名程度!!医師養成数は3000人にも満たないということでした。

現在日本では医師不足と言われる中、全国に80ヶ所の医学部が存在し、年間8000名以上の医師を養成しているのに比べれば、ベトナムの人口が8000万人としても、今後年率1%以上の人口増加をきたしている事を考慮すれば、早晩医師不足という問題が出てくることは明らかであると思います。

看護師養成についても同様です。

視察したロンアン省は人口143万人、そこで1番大きな病院でもベッド数が600に対し正規の看護師は60名に届かぬ現況でした。

ロンアン省へ医科大学や看護系の大学を早急に整備することを提案してまいりました。

●工業団地への視察

工業団地はホーチミン近郊地域の販売は好調のようでしたが、郊外地域では、まだまだ幹線道路の整備が進んでおらず、今後の課題として残っているように感じました。

翌日は観光地として知られるニャチャンを訪問。

ここには長崎大学の熱帯医学研究所から、小児科の吉野先生が感染症の研究に来ておられ、住民の健康管理についての調査や啓蒙活動を行っておられました。

以上のように、躍動し続けるベトナムではありますが、医療の面、産業活動の面から見てもまだまだ成長中と感じました。
基盤整備を時間をかけて、しっかりしたものに作り上げてもらいたいと感じました。

長崎ベトナム友好協会は医療面を通して、両国間の友好と親善においてお役に立てるよう、今後とも活動を続けていく予定です。

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