気をもんでいた参議院選挙も、自民党の圧勝の結果で終わった。
昨年の総選挙では、コンクリートから人へという心地よい響きの中で、国民は民主党に騙されていたといっても過言ではない。
実際、蓋を開けてみると、コンクリート会社から、小沢さんの懐へお金が流れ込んでいた事を、後に国民は知る事となった。(ゼネコン疑惑)また、鳩山さんの子供手当ては、自分への総理手当て(マザコン疑惑)。
この結果、民主党のマニフェストは、まったく信用ならない、嘘つきノートとでも言うべき響きを持つようになり、結局、今回の選挙では、各政党は、マニフェストという言葉を使わなくなったのは、当然の事であろう。
また、菅総理にいたっては、今回の選挙で、国民に“何をしたいのか”という明確な目的意識がないまま、消費税についての10%上げを口走り、単なる税金の穴埋めに使おうとしているのか、恒久的な財政再建に結びつけようとしているのか、それさえハッキリ示さないまま、墓穴を掘る事になったのは、なんともはや一国の総理としては、はなはだ心もとない言動と言わざるを得ない。
その結果、今回の選挙では単独過半数はおろか、与党連合で過半数の議席を得られなかったのは、当然の結果であろう。
ただ相手のエラーを喜んでいて日本がよくなるわけでもないことは百も承知だ。
今政治が何をなすべきかを問われたとき、それはいち早く、挙党体制を作るべきではないかということであろう。
私は、今の日本が、このようなねじれ状態では、とても世界のリーダーたる資格はないし、ただ単に国内での政権のたらいまわしは、いたずらに国益を損なうものとなるであろう。
小異を捨て、大同に帰するのは今の時期をおいて、他にないものと思う。
なぜならば、今の日本で共産党を除く多くの政党は自由民主党という、同根から発した政党であり、思想信条的には同じ物であると見えるからである。
多くの政党が「自分たちは民主党とはぜんぜん違う」と言っているのはおかしく感じる。
要は、プライオリティ、順番付けの問題であって本質的には無駄を省き、財政再建を果たし、景気を良くして行こうとしているのは同じことではないのか。
国会での議論は十分に時間をとって感情的にならぬように願いたい。
コメント
「自民党が勝った」と勘違いしてはいけません。
県民は、「自民党」を選んだのではありません。
特に、長崎の自民党は昔の体質から抜け出せず、私腹を肥やし、偉そうな人ばかり。
自民党議員は総入れ替えした方がいい。
風向きが変わったと、ぬか喜びせずに、少しは県民目線になってください。