みちのくに春はまだ訪れない                  ―進まぬ震災復興を気仙沼に見る―

先日、連休を利用し、みちのく、宮城県・岩手県の震災の復興状況を見て参りました。
暑い夏だというのに山の上から見渡す気仙沼港は荒涼としており、訪れぬ春を待つ冬景色のように見えました。
市中の大半は海水で浸っており、大潮の満潮時には町が海になるそうであります。
大きな船がまだ市のど真ん中に残っており、都市計画は一向に進んでいないようでした。
がれきの山も市内のあちこちに残り、この先どうなるか市民に聞いても明確な答えは返ってこない状態にありました。
慰めになったのは、山の途中で見かけたカモシカの哀れにも物悲しい顔の中に動物たちの生きる生命の力強さを感じたことでした。
政治の不作為が言われる中、あれもあるこれもある、あれもやるこれもやる、という民主党政権では何もことが進まないということを感じ、改めて政権奪還への意欲がわいて参りました。

多くの市民が逃れてきた山頂から市内を望む

指し示しているのは市内に取り残された300トン余りの船

「負げねえぞ気仙沼!」の看板が痛々しい

未だ処理が進まないがれきの山

山頂に上る際あどけない顔で現れたカモシカ(俺達も負げねえぞ)

廃墟と化した老人福祉施設

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